DNS の TXT レコードとは何ですか？
ほとんどのDNSレコードは、コンピュータが読み取れる言語で書かれたデータを含むものですが、TXT レコードは人間が読み取れる指示とコンピュータが読み取れる指示の両方に対応しています。TXT レコードはドメインの所有権の検証、スパムメールの防止、フレームワークポリシーなど、さまざまな目的に役立ちます。また、ドメインの概要や連絡先などの記述にも利用されます。
TXT レコードには特に決まったフォーマットはありませんが、大量のデータの記述は想定されていません。255 文字を超える値は複数に分割する必要があります。255 文字以上を含むそれぞれのセクションをダブルクォーテーションで囲みます。この場合、両方の値を TXT レコードに追加する必要があります。
TXT レコードはどのような仕組みでスパムメールを防止するのですか？
TXT レコードは、メールが信頼できる送信元から送信されたものであることと、ドメインの代わりにメッセージを送信する権限を持つすべてのサーバーが含まれていることを証明することによって、メールの認証機能の役割を果たします。また、公開鍵情報（PKI）や、DMARC（Domain-based Message Authentication and Reporting）などのポリシーを保持することもできます。
DKIM レコードとは何ですか？
DKIM は Domain Keys Identified Mail の略です。このレコードは変更されたTXT レコードです。DKIM レコードは特定のドメインに付随する公開鍵を保持するもので、これがメールの電子署名に利用されます。このレコードは、メールの送信中の改ざんを防ぎ、セキュリティ対策の役割を果たします。
DMARC レコードとは何ですか？
DMARC は Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance の略で、電子メールのなりすましや改ざんなどの不正を防止するための送信ドメイン認証技術です。DMARC レコードは DNS の TXT レコードのもう1つのタイプです。このレコードの目的は、メッセージの配信を隔離するか、拒否するか、許可するかをサーバーに伝えることです。DMARC レコードは、指定のメールアドレスにレポートを送信するためにも利用されます。
ドメイン所有権の検証とは何ですか？
TXT レコードのアップロードまたは編集を行って、ドメインに関する重要な詳細情報を含めれば、自分がドメインの管理者であることの証明となり、プロバイダがドメインの所有権の検証を行うことができます。ドメイン所有権の検証用の TXT レコードを設定しておくと、プロバイダはサーバーに問い合わせを行って所有権の確認を受け取る検証を要求することができます。ウェブサーバーのルートディレクトリに検証文字列を含むTXTファイルを追加するという方法もあります。
TXT レコードとSPF レコードの違いは何ですか？
SPF は Sender Policy Framework（送信者ポリシーフレームワーク）の略です。SPF は、特定のドメインへのメール送信が許可される IP アドレスや完全修飾ドメイン名（FQDN）を確認するために作られましたが、現在では非推奨となっています。まだ SPF レコードに対応しているプロバイダもありますが、TXT レコードを使用することを強くお勧めします。SPF レコードは TXT レコードの一種で、TXT レコードにまったく同じ情報を保存できるため、SPF は冗長であり、代わりにTXTを使用することが推奨されています。
TXT レコード検索とは何ですか？
DNS 検索ツールを使うと、TXT レコードの変更が伝播したかどうかを確認するためのテストを行うことができます。また、DNS 検索ツールによって、ドメインの DKIM レコードが正しく返されているかどうかを確認することもできます。
