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SPHINCS+ は、量子コンピュータ攻撃からデータを保護する、ステートレスなハッシュベースの署名スキームです。耐量子コンピューター暗号(PQC)ソリューションのひとつであり、主な利点としては、署名が高速でそのサイズが小さいことと、他のスキームや旧バージョンの SPHINCS より強力であることが挙げられます。米国商務省標準化技術研究所(NIST) が 2017 年に実施した耐量子コンピューター暗号プロジェクトで提案されたうちのひとつであり、2022 年、NIST が推奨する PQC のひとつに選定されました。
RSA と ECC は小型で高速だが、Shor のアルゴリズムを使用する量子コンピューターで破ることができる。
格子ベースの署名は、定量的なセキュリティレベルが明確ではなく、量子コンピュータに対して脆弱。
他変数の二次式署名は短く高速だが、長期的なセキュリティが保証されていない。
コードベースの署名はサイズの大きい鍵が伴い、量子コンピュータ攻撃を防ぐとなると鍵はさらに大きくする必要がある。
ハッシュ署名は高速で鍵も小さく、量子コンピュータ攻撃にも耐えるが、ステートフルである。
サイズ、量子コンピュータ攻撃に対する防御、ステートに関するこうした欠点を解決するために、SPHINCS+ を設計した提案者は、ステートレスでハッシュベースの、量子コンピュータ攻撃に対しても長期的に 2128 のセキュリティを確保できるスキームを考案しました。
SPHINCS の改良を目指して、設計者はこの分野の専門家と協力し、署名のサイズを抑えながら署名の速度を上げられる新しいバージョンを開発しました。この新しいバージョンが SPHINCS+ であり、次の 3 種類が作成されました。
SPHINCS+ -SHA3(SHAKE 256 を使用する)
SPHINCS+ -SHA2(SHA2 を使用する)
SPHINCS+ -Haraka(Haraka 短入力ハッシュ関数を使用する)
マルチターゲット攻撃に対する保護
ツリーレス WOTS+ 公開鍵圧縮
少数回署名スキームである HORST から FORS に移行
検証可能なインデックス選択
こうした変更の結果、SPHINCS+ は NIST セキュリティレベル 1 に当たる 8 KB から同レベル 5 に当たる 30 KB までの署名サイズを短時間で処理できます。
2016 年、米国商務省標準化技術研究所(NIST)が提案を公募し、耐量子コンピューター暗号スキームの提出を要請しました。ラウンド 1 の公募締め切りだった 2017 年 11 月 30 日までに、数十の手法が提案され、検討されました。
SPHINCS+ は、PQC に向けて承認された標準として NIST が推奨した 4 つの手法のひとつであり、電子署名用として推奨されたなかでは、わずか 3 つのうちのひとつです。
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