電子サインと電子署名の違いは何ですか?
お気付きかもしれませんが、「電子サイン」と「電子署名」という言葉は区別せずに用いられることがよくあります。とはいえ、この 2 つの言葉に違いはあります。電子署名は必ず電子的ですが、電子サインがデジタルであるとは限りません。
電子署名は、暗号化メカニズムを用いた暗号化テクノロジーと連携し、文書にさらなるセキュリティをもたらし、その完全性を保証します。これはメッセージや文書に添付され、送信者から受信者への転送中にメッセージや文書が改ざんされていないことを保証するコードであると言えます。電子署名は、一般的な手書きの署名をより高い保証レベルでデジタル化したものと考えてもよいでしょう。欧州の多くの国々では、QES(適格電子署名)は手書きの署名と同等とされています。
一方、電子サインは、自分の署名の画像を Word や PDF の文書に貼り付けただけの場合もあり得ます。メールの署名も電子サインです。欧州などその他の地域では、電子サイン(e-Signature)という用語は、信頼性が高く、セキュアで、監査可能な署名を提供する eIDAS (EU)や ZertES (スイス)などの厳しい規制に準拠する暗号化署名を指すために用いられます。