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世界のIT・情報セキュリティリーダーたちが、デジタル技術の信頼性を欠いたセキュリティはセキュリティではないと考えている理由とは?
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1983 年、コンピュータ科学者のポール・モカペトリスは、あるネーミングデータベースを開発しました。インターネットの様相を決定的に変えることになる、ドメインネームシステム(DNS)です。
モカペトリスの画期的な発明は、それまでのように一元的に保存されるファイル上で関係を管理するのではなく、ドメイン名と IP アドレスのマッピングを、サーバーのネットワーク間に分散させるという仕組みでした。DNS は、従来の手法よりはるかにアクセス性に優れ、拡張性も効率も高いことがわかり、新しいダイナミックドメインネームシステムはモカペトリスの発表からわずか 3 年後に、最初期のインターネット標準のひとつになります。
それから 40 年以上の間に、DNS はインターネット、ユースケース、セキュリティ上の脅威の変化に対応するよう発展をとげてきました。そして、デジタルトラストにとっても重要になっています。組織や個人が、デジタルの世界に記録されるフットプリントの安全性を信頼してオンラインで取引や会話ができる完全なアーキテクチャ、それがデジタルトラストです。
このレベルで安全性を保証するとなると、組織はデジタルトラスト戦略を展開しなければならず、そこでは DNS が重要な役割を果たします。
1983 年以降 DNS がたどってきた進化の過程と、その発展に伴って DNS がどのようにデジタルトラスト戦略成功の礎石となってきたかを振り返ってみましょう。
モカペトリスが DNS を考案した当時、セキュリティは最重要課題ではありませんでしたが、その後すぐに脆弱性が明らかになり始めました。1997 年には、サイバー攻撃の脅威に対処し、転送される情報の完全性を保護する目的で、DNS セキュリティ拡張(DNSSEC)が登場します。
DNSSEC は、DNS 応答に暗号学的な認証の層を追加する機能を果たし、システム全体のセキュリティと完全性を強化します。
DNSSEC は、たとえば以下のような改善を実現します。
証明書管理における DNS の役割も、包括的に計画されたデジタルトラスト戦略にとって決定的なメリットになります。ドメインの万全な情報源として、TLS 証明書の管理と検証に関する主軸となるのが、権威 DNS サーバーです。
DNSSEC の統合は、証明書管理に欠かせませんが、DNS はそれ以外の面でも継続的な暗号化と信頼をもたらします。
ドメインネームシステムは、次の 10 年に向けても進化を続けようとしています。なかでも特に注視しておきたいのが、 NIS 2 指令第 28 条をめぐる進展です。
NIS 2(Network and Information Security)指令とは、サイバーセキュリティの強化を目的とした EU 規制のひとつです。必須サービスやデジタルサービスを提供する組織に対して、厳格なセキュリティとインシデントレポート標準を定めています。
その第 28 条は、ドメイン名登録データベースの正確さと可用性を扱う規定です。この規定に定められた標準は、以下のような点で、デジタルトラストと DNS 産業に直接的な影響を及ぼす可能性があります。
デジタルの世界は常に変わりつつあります。それでも、包括的なデジタルトラスト戦略における DNS の重要性は今後も変わりません。サイバー脅威も進化し続けているため、組織のオンラインインタラクションと通信でデジタルトラストの一貫性を保つうえでは、DigiCert DNS Trust Manager のように定評のある権威 DNS ソリューションを選ぶことがいよいよ重要になってきます。
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