どのような場合に API ではなく Web フックを使うのか

サーバー上のデータが頻繁に更新される場合、API ではなく Web フックを使用するとよいでしょう。クライアントからサーバーへの不必要な API コールをなくすことができます。実際、API ポーリングの 98.5% は不必要です。一方、Web フックでは、ステータス変更の通知を受けたときのみコールします。コールは 1 日に 1 注文あたり数回しか発生しないため、1 日あたりのコール数を数千回まで減らすことができます。たとえば、組織に保留中の注文が 1,000 件あり、ある特定の注文のステータス更新のみを知る必要がある場合を考えます。API を使用した場合、設定した間隔（たとえば注文 1 件につき 10 分ごと）でコールするため、1 日の合計コール数は 144,000 回にもなります。

また、ほぼリアルタイムのデータ更新を必要とするシステムでは、Web フックの方が優れたソリューションを提供できます。通常、API のポーリングは、あらかじめ指定された間隔で実行されるため、リアルタイムのデータ更新ができない可能性があります。Web フックであれば、Web フックがトリガーされた瞬間にサーバーからクライアントへ更新がプッシュされます。

Web フックの使用方法: CertCentral/Slack の例

Web フックは、任意のシステムを既存のメッセージングプラットフォームに統合するのに効率的な方法です。たとえば、証明書の更新時期が近づいたときやサーバーの脆弱性が検出されたときに Slack で通知を受け取る場合を考えます。Slack がその条件を満たすデータを CertCentral に常時問い合わせし続けるよりも、そのようなイベントが発生したときのみ CertCentral が Slack に通知を送る方がずっと理にかなっています。このように、データを繰り返し要求する必要をなくすのが Web フックを使用する目的です。Web フックを使えば、受信側のアプリケーションは他のシステムに繰り返し要求を送ることなく、必要なデータを取得できるのです。

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