DNS Trust Manager 04-18-2023

Dyn / Oracle DNS の停止: 即時の DNS 伝播の重要性

初出 DNSMadeEasy.com

デジサート
Dyn / Oracle DNS Outage: The Importance of Instant DNS Propagation 

DNS(Domain Name System)を含む一部の Dyn サービスが、2023 年 5 月 31 日以降、Oracle によって廃止されます。これらのサービスの終了(EOL)が間近に迫り、多くの顧客が「さあどうしよう」と頭を抱えています。しかも、Dyn ユーザーは、2 月中旬に数日間にわたる障害を経験しており、管理対象の DNS ソリューションのさらに安定した代替品を見つけようと四苦八苦することになりました。今回の Dyn 障害を検証し、即時に伝播することの重要性を明らかにしていきましょう。

Dyn の障害の始まった時期

2023 年 2 月 13 日 17:37(UTC)に、Dyn Managed DNS のエンジニアは、ウェブポータルと DNS レコードの更新に影響する問題を調査し始めました。その間、Dyn は Managed DNS の UI とレコード更新のための API に対するアクセスに断続的な障害(500 エラー)が発生することを確認しています。

Dyn のステータスページによると、問題は以下のとおりです。

  • Dyn を利用している顧客が、API または UI を介して Managed DNS にアクセスできなくなった。
  • 影響が始まった時刻(17:37 UTC)の直前またはそれ以降に行われた変更には、伝播の遅延が発生していた証拠がある。
  • 修正作業で加えられた制限に関連して、API で著しい遅延やタイムアウトが発生した。
  • Managed DNS ポータルがメンテナンスモードになった(利用不可)。DNS 解決には影響がなく、変更は断続的に高い遅延(1 分以上)がありつつも伝搬していた。

エンジニアは API の安定性を監視し続け、変更の伝播を数日間かけて行い、Managed DNS ポータルとそのサービスの機能を回復させた。

DNS 伝播とは何か?

DNS 伝播とは、ドメイン名の DNS レコードに対する変更が、権威あるすべてのサーバーで利用可能になるまでにかかる時間を指します。

DNS 伝播は稼働時間の重要な要素のひとつ

即時の DNS 伝播が重要なのは、ウェブサイトやアプリケーションの停止時間を最小限に抑えることができ、また応答性の高いサーバーをポイントすることによって、データ損失のリスクや Dyn 障害に似た問題を軽減できるからです。ドメイン名の DNS レコードがすぐに更新されない場合、ウェブサイトやアプリケーションにアクセスしようとしたユーザーに問題が発生したり、ウェブサイトにアクセスできなくなったりします。

デジサート DNS は即時に伝播し、更新された DNS レコードがエッジで直ちに有効になるため、すべてのユーザーが正しいサーバーに誘導され、シームレスな伝播プロセスが実行されます。Dyn/Oracle DNS サービスに問題がある場合、デジサート DNS の伝播は、停止時間を廃し、問題が発生するリスクを低減するため、組織にとって重要な要素となります。

API を即時に伝播する利点

  • 停止時間をなくす、より高速な DNS 更新
    DNS API の即時の伝播は、DNS レコードの更新を即座に反映させるため、更新の迅速化とドメイン停止時間の解消につながります。
  • ユーザーエクスペリエンスの向上
    DNS API の即時の伝播によって、ユーザーはウェブサイトやアプリケーションに遅延や中断なくアクセスできるようになるため、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
  • 信頼性の向上
    即時の伝播によって、デジサートの DNS ネットワークで DNS レコードが伝播するのを待つ必要がなくなるため、更新の遅れによる DNS 解決失敗のリスクが低減されます。
  • 無制限のスケーラビリティ
    即時の伝播によって、DNS 解決の遅延やタイムラグなしに、サービスを迅速に拡張または縮小できるため、変化の絶えないビジネスニーズに迅速に対応できます。
  • コスト効率が高い
    デジサート DNS API の即時の伝播によって、DNS サーバーやインフラの維持に伴うコストを削減し、よりコスト効率の高い DNS 管理につながります。残念ながら、Dyn/Oracle の例では、これが停止したため、顧客は売上損失とブランドロイヤリティ喪失で何億ドルもの損失を被ることになっています。
  • これまでの DNS の停止
    デジサート DNS は、12 年間 100% の稼働率という比類なき実績を誇っています。それに対して、Dyn は過去 10 年間に何度も停止しており、DNS プロバイダを選択する際に大きな差別化要因となっています。Dyn 比較ページでは、Oracle/Dyn がサポートしていない当社の必須サービスや特典を紹介しています。
  • デジサート DNS と Dyn/Oracle の速度
    Dyn/Oracle のサービスは、デジサート DNS のグローバルなスピード性能に匹敵するものではありません。PerfOps のデータによると、下の画像でその違いを確認することができます。デジサート DNS の速度は、Dyn DNS の 2 倍以上で、平均クエリ解決が 17.95 ミリ秒なのに対し、Dyn/Oracle では 46.86 ミリ秒です。

デジサート DNS の伝搬は即時

デジサート独自の Peregrine Instant DNS Update テクノロジーは、顧客のドメインが当社のネームサーバーに追加されると、直ちに変更を反映します。レコードを更新するときは、最新の変更がキャッシュリゾルバで有効になる前に、秒単位の TTL(生存時間)の長さを経て失効します。レコードに変更を加える前でも後でも、TTL を任意の値に設定することができます。ダイナミック IP の妥当な値は、5 秒から 120 秒の範囲です。

Dyn からデジサート DNS への移行オプション

Dyn/Oracle のお客様にとって、今がストレスの多い時期であることは認識しています。デジサート DNS は、12 年間の 100% 稼働時間の実績を誇り、サービスの EOL に至るまで何百という Dyn DNS 移行を実施してきました。私たちは、喜んでお客様のサイトをオンラインに復帰させます。現在 Dyn をご利用のお客様で、Managed DNS サービスの移行をご希望の方には、無料の移行サービスを提供しております。

当社のカスタマーサクセスチームは、お客様の IT チームがこのプロセスをシームレスに移行できるよう、いつでもサポートします。DNS およびモニタリングソリューションをどう強化できるかについては、当社の専門家による戦略コールで詳しくご説明いたしますので、お気軽にお問い合わせください

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