私の自宅内を見て回ると、世界中の人々が毎日頼りにしているのと同じようなコネクテッドデバイスが目に入ります。スマートサーモスタットや防犯カメラ、さらにはインターネットに接続しているおもちゃもあります。こうしたデバイスは、私たちの生活をより便利にしてくれますが、同時に、ほとんどの人には見えないリスクをもたらします。

私にとって、これらのデバイスの脆弱性は、単なる技術的問題ではありません。私たちの生活様式、働き方、そして家族の安全を守る方法を破壊する恐れのある現実的な脅威を表しています。テクノロジーが私たちをリスクにさらすことなく私たちの役に立つ世界をつくることに、私は力を注いでいます。

DigiCert TrustCore SDK は、まさにそうした世界を実現するように設計されています。対象が家電なのか、重要な産業用システムなのかを問わず、デバイスを保護するために必要なツールを開発者に提供します。

DigiCert TrustCore SDK で IIoT のコンプライアンスを簡素化

産業用 IoT（IIoT）は、プロセスを効率化し応答性を向上させるデバイスにより、製造業からヘルスケアまで、さまざまな産業を作り替えています。しかし、このような素晴らしいイノベーションには、FIPS や輸出規制などの厳格な規制基準を満たすという課題が伴います。多くの組織にとって、これらの複雑なコンプライアンス要件に対処することは、非常に困難な作業のように感じられるでしょう。

そこで、DigiCert TrustCore SDK の出番となります。デジサートがこのツールを構築した目的は、高度な暗号化機能の統合を簡素化し、デバイスに必要なコンプライアンス基準を満たしながら最高レベルのセキュリティを維持できるようにすることです。TrustCore SDK は、セキュアな通信プロトコルからハードウェア統合まで、あらゆるものに対処する堅牢なソリューションを提供し、セキュリティのアクセス性と拡張性を両立させます。 

私にとって、この仕事の意義は、企業がコンプライアンスのチェックリストを埋めるお手伝いをすることだけではありません。この仕事の意義は、危殆化なしにイノベーションをサポートするセキュリティ基盤を築くことにあります。セキュリティのニーズが十分に満たされていることがわかったうえで企業がコア製品に集中できるならば、自社の事業を推進する新たな可能性を自由に探ることができます。

実社会の成功事例

私の役割の中で最もやりがいを感じられる局面の 1 つは、お客様がセキュリティの課題を克服するのに DigiCert TrustCore SDK がいかに役立つかを目の当たりにすることです。その良い例が、Xerox との仕事です。同社は、既存のワークフローの中断やコンプライアンスの違反なしに、古いセキュリティプロトコルを置き換える方法を必要としていました。TrustCore SDK は完璧なソリューションを提供しました。Xerox は製品の機能を維持しながら、FIPS 140-3 準拠を達成できました。

この SDK のシームレスな統合により、Xerox は広範囲に及ぶコードベースを書き直す負担なしに、イノベーションを継続することが可能となりました。これは単なる技術的成果ではありませんでした。企業が得意分野に集中するために、バックグラウンドで機能するセキュリティによって、DigiCert TrustCore SDK がいかに役立つかを証明したのです。

私は父親として、このテクノロジーの幅広い影響について考えます。Xerox などの成功事例を耳にするとき、私に見えるのは、単なるビジネスソリューションではありません。家族、労働者、コミュニティにとって、より安全な環境が見えるのです。世の中のセキュアなデバイスはどれも、悪用の恐れがある脆弱性を 1 つ減らし、私たちが心配しなければならないリスクを 1 つ減らしているのです。

より安全で、よりコネクテッドな世界を築く

コンプライアンスは、DigiCert TrustCore SDK などのソリューションを採用するにあたり、重要な推進力となりますが、ソリューションの本当の価値は、規制を遵守したうえでさらに何ができるかにあります。TrustCore SDK は、現在だけのためのツールではありません。将来のニーズに合わせて進化できるプラットフォームなのです。新しい脅威が出現し、標準が変化する中、デジサートのチームは、ソリューションを俊敏に保ち、次に起こるあらゆることに対して準備を整えることに力を尽くしています。

私のビジョンはシンプルです。コネクテッドデバイスがセキュリティを危殆化することなく、私たちの生活を豊かなものにする世界を見たい。あらゆる規模の組織に、安全にイノベーションを起こせる力があることを確信してもらいたい。そして、開発者に、コンプライアンスとセキュリティの課題によって阻まれることをいつも心配することなく、自由に開発してもらいたい。以上です。

デジタルトラストに関する最新情報

組み込み開発者の方や、コネクテッド製品を開発する組織の方は、DigiCert TrustCore SDK がどのように役立つかをぜひご確認ください。デバイストラスト、コンプライアンス、モノのインターネット（IoT） などのトピックについて詳しくお知りになりたい場合、記事を見逃さないようにデジサートのブログを参照してください。